【報告】染めものワークショップ・春〜染めて・食べてたのしむ「よもぎ」〜
「山笑う」という言葉がふさわしい、やさとの春。
4月22〜23日の日程で、春の染めものワークショップを開催しました。
よもぎは、「病を艾(止)める」 という意味から、漢方名で「艾葉(がいよう)」とも呼ばれ、大変重宝されて来た万能な薬草です。
貧血防止、美容効果、睡眠促進、抗菌・抗黴など、あげればキリがないほど。しかもとっても身近で、暮らしに取り入れ易いのがいいところ。今回は、食べる・染める、2つの「服薬」の観点から、よもぎで春を味わいつくそう!というのが目的です。
まずは摘むところから。収穫場所は、染めもの部の拠点である「暮らしの実験室やさと農場」が、耕作放棄地となっていた谷津田を再び切り拓いた、通称「開拓地」。よもぎは世界的にみると250以上も種類があるらしく、自然豊かな開拓地では複数の種類に出会うことができました。
それにしても広い空!気持ちの良い空気の中、よもぎクッキーをもぐもぐ。
農場に戻って染めの作業に取り掛かります。
地入れで布と向き合い、よもぎの香り高い染液の中へ。気持ちいい〜
媒染をしてもう一度染液でくゆらせ、一晩干します。
夜ご飯は「よもぎチヂミ」を堪能。みんなでワイワイお喋りを楽しみました。
夜に降った雨のおかげで、瑞々しい朝。2日目のスタートです。
丹念に作業を続けたおかげで、昨日よりも濃さが増し、媒染による違いもはっきりして来ました。
絞りを広げてみると・・・春をとじこめたような萌黄色!みなさんとってもお上手です。
終わった後は残った染液で足湯。なんだかスッキリします。
布が乾くのを待つ間、みんなでピクニックに出かけました。
八重桜が盛りを迎えた、とっても贅沢な空間でのんびり。よもぎ団子に舌鼓を打ちました。(ちなみに、飾っている三角旗はお手製で、全て草木染めです!)
折しも4月22日はアースデイ。
地球環境や、暮らしを考える佳き日に、ワークショップを開催できたことを幸せに思います。2日間ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
(わ)